カチッ!
声「朝〜、朝だよ〜」
祐一「うおっ!?」
声「朝ご飯食べて学校行くよ〜」
祐一「名雪か!?」
声「朝〜、朝だよ〜」枕元から、間延びした声が聞こえてくる。
祐一「・・・・・・」
声「朝ご飯食べて学校行くよ〜」いとこの少女の声が、枕元から聞こえてきた。
時計「なお、このメッセージは3秒後に消滅する」
祐一「・・・は?」
ドッゴオオオオオオオオン!!!
爆音を響かせて、時計は爆発した。
祐一「・・・・・・・」
祐一「明日は別のにしてもらおう・・・」
祐一(名雪はもう起きてるのか・・・?)
名雪の部屋のドアは閉ざされたままで、廊下からでは伺い知ることが出来ない。
ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!
祐一「何だ?」突然、廊下にまで聞こえるような大音量で警報が鳴る。
・・・・・・何で鳴るんだろう。
祐一「名雪の部屋かっ!?」
良く聞いてると、時たま「イマージャンシー、イマージャンシー」とか聞こえている。(緊急事態、という意味だ)
祐一「あいつ、どんな目覚まし使ってんだ・・・?」
ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!
祐一「・・・・・」
ヴーッ!ヴーッ!ヴーッ!
祐一「・・・・・止まらない」しばらく待っていたが、鳴り止む気配は無かった。
祐一「本編では寝てるから一応起こしてやるか・・・」
ガチャ。少しだけドアを開けて中を覗こうとした時、
ガクンッ!何故か体が深く沈んだ。
祐一「ぐあ・・・・・・」上から何かが重くのしかかっているような感じだった。
祐一「名雪っ、起きろっ!起きろぉっ!」必死に名雪を呼ぶ。
名雪「うにゅ・・・・・」名雪がのっそりと起きてくる。
名雪「あれ、祐一・・・・・・?」何故か名雪は普通の状態のままだった。
祐一「名雪っ、この重さはなんだ!?」もはや地べたに突っ伏してしまいそうだった。
名雪「ここだけ重力が倍なんだよ〜」まだ眠そうな声で名雪が言った。
祐一「なんでお前の部屋はそんな構造になってるんだ・・・・」
名雪「やっぱり、操縦するときの状況に慣れるためかな・・・・」
だから、操縦ってなんの事だっ!
名雪「いってきます〜」玄関を開けて、二人揃って外へ出る。
祐一「・・・寒っ」
名雪「いいお天気だね」
祐一「いいお天気なのは認めるが・・・・」
祐一「それでも、無茶苦茶寒いぞ」
名雪「今日は暖かいほうだよ」名雪がさらに追い討ちをかける。
名雪「でもこれから、どんどん隕石も降ってくるんだよね」
そんな物が降ってくるのか、この街は。
名雪「足跡足跡・・・・」
祐一「足跡なんて珍しくもないだろ」
名雪「これで追っ手を撒くの」
待てっ!!追っ手ってなんだっ!?
名雪「帰ったらかまくら作ろうよ」
祐一「嫌だ」
名雪「少しは考えてよ〜」
祐一「何が楽しくてこの寒い中かまくらなんて作らないといけないんだ!」
名雪「中でイモリ焼くの」黒魔術か!?
祐一「台所で焼けっ!」
俺も何を口走っているんだか。
名雪「かまくらの中で焼くイモリはおいしいよ」食うなっ!
祐一「一緒だ!」それ以前にイモリを食うのか?
名雪「残念・・・・・」心底残念そうだった。
名雪「到着だよ〜」
祐一「つ、疲れた・・・」
名雪「良かった、間に合ったよ」
女の子「名雪っ!おはよっ!」
名雪「あ・・・香里、おはよう」
香里「そう言えば、気になっていたんだけど・・・」
香里「この人、誰?」
祐一「・・誰と言われても困るけど」
名雪「わたしの×××で×××な×××の男の子だよ」
何故そこで伏字が入るんだっ!!
香里「ああ、電話で言ってた人ね」
香里、お前も納得するな・・・・。いったい何を話したんだ名雪は。
祐一「あゆ・・・、そうだ・・・」思い出した・・・。
7年前にこの街で出会って、そして一緒に遊んだ女の子がいた・・・。
あゆ「お帰りっ、祐一君っ」
ズシャアッ!
雪を蹴って、背中のリュック兼ブースターで加速し(音速)、俺の方に手を伸ばすあゆ。
それを思わず避けてしまう俺。
あゆ「・・・えっ!」
ドガァッ!!
メキメキメキメキメキ・・・・・・!
ズドオオオオオォォォォォォン!!
あゆのぶつかった木が勢いで真っ二つに折れた。
あゆ「・・・ううっ・・・避けたぁっ!祐一君が避けたぁっ!」
避けなきゃ死んでたぞ・・・・・・。
1月08日 完
評:だんだんネタが雑になってきちゃいましたね・・・・・。これじゃあいけない、もっと面白いネタを考えなければ!!!
・・・・・とりあえずあゆはこんな感じのキャラクターに決定しちゃいました(爆)