・・・・・・・。
・・・・・・・。
声「・・・・・行こうよ」
・・・・・・・。
声「・・・・・早く行こうよ」
祐一「・・・・・・・」
誰かが俺の体を揺すっている。
声「・・・・早く行かないと、日が暮れちゃうよ?」
聞き覚えのある声。そして、どこか懐かしい声・・・・。
祐一「どこへ行くんだ?」
声「買い物だよ、買い物」
祐一「・・・・・買い物?」
声「うん。お母さんに頼まれた買い物」
祐一「・・・そう言えばそんなこと言ってたような」
声「祐一、一緒に行ってくれるって言ったよね?」
祐一「・・・・・寒いから行かない」
声「嘘つきはダメだよ。針千本飲ますよ」
祐一「・・・・それも嫌だ」
声「だったら行こうよ。大丈夫、きっと寒くないよ」
祐一「・・・・絶対に嘘だ」
声「だったら針千本。今は増量期間中で水酸化ナトリウムも飲ますよ」
祐一「・・・分かったよ。一緒に行くから・・・・・」
・・・・・あれ?本編では針1500本じゃなかったか?
それにこのテキスト1月8日のやつだし・・・・・・。
★ ★ ★ ★ ★
祐一「しまった、無茶苦茶寒いぞ。」
名雪「そんなことないよ。祐一は気合が足りないんだよ」
祐一「名雪にまんまと騙された」
名雪「騙してないよ。ぜんぜん寒くないもん」
祐一「詐欺だ!誇大広告だ!」
名雪「祐一、人聞き悪いよ〜」
祐一「これは、名雪が針1000本だな」
名雪「えっ?」
祐一「しかも、キャンペーン期間中で畳針だ!」
名雪「あんなおっきな針飲めないよ〜」
祐一「気合だ、気合で飲むんだ」
名雪「・・・・・うん。わかったよ」
・・・・・え?
名雪「よいしょっと・・・・・」どこから取り出したのか、名雪は畳針を持っていた。
(注釈:作者は畳針を良く知りません。どういうものか知っている人いたら教えてください)
名雪「・・・・・じゃあ、飲むよ」
祐一「待てっ、名雪っ!早まるなっ!」
ごっくん。
名雪「飲めたよ〜」
祐一「・・・・・・・・」
名雪「じゃあ、次は祐一の番だね」
祐一「何ぃっ!?何故俺が!?」
名雪「そういうルールなの」
祐一「俺はそんなの知らないぞ・・・」
名雪「祐一も飲むの」名雪はまたもや畳針を取り出すと、俺の口へ近づけてくる。
祐一「やめろっ!名雪、俺が悪かったっ!」
名雪「もう遅いよ〜」
祐一「やめろおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
★ ★ ★ ★ ★
「朝〜、朝だよ〜」ガバッ!
祐一「うわああぁぁぁっ!」俺は勢い良く起きた。
祐一「・・・・・・・・・・・・」
祐一「なんだ今のは・・・・?」
真琴「あはは・・・・・・」
祐一「真琴っ?お前、いつからそこに?」
真琴「作戦大成功〜♪」
祐一「・・・・・・俺に何をした?」
真琴「祐一の頭の中を操作して昔の記憶をいじっていたづらしたの」
祐一「何ぃっ!?」見ると俺の頭に吸盤のようなものが数本くっついていて、そこからコードが大きな機械につながっていた。
祐一「・・・・・・・・・」
真琴「あはは・・・楽しかった・・・・・」
バタンッ!
祐一「・・・・・あいつあんなに頭良かったか・・・・・・?」
★ ★ ★ ★ ★
祐一「走るぞ名雪」
名雪「あっ、待って」
祐一「どうした?」
名雪「追っ手撒かないと」
だから追っ手って何だ・・・・・?
祐一「何もいまじゃなくてもいいだろっ!」
名雪「祐一、後悔しない・・・?」
祐一「・・・・・・・・・・」
名雪「あっ!」
祐一「今度はどうした?」
名雪「まきびしまかないと」
まきびしまでまくのかっ!?
祐一「帰ってきてからでいいだろっ」
いいのか?俺。
名雪「でも、燃えないゴミの日が変わったんだよ」
なんでここだけ普通なんだ!
祐一「分かったから、放課後に思う存分好きなだけまいてくれ」
なんで許可してるんだ?
名雪「うん・・・・」
★ ★ ★ ★ ★
名雪「・・・あの子、何してるんだろうね」
祐一「あの子?」
名雪の見つめる先。
結露の浮かんだ窓ガラスの向こう側に、うっすらと人影を見て取ることができた。
・・・・・・・・・ウエイトレス姿で。
しかも半そで。
名雪「・・・・寒くないのかな?」
・・・いや、寒いだろう。
・・・・・・見なかったことにしよう。
★ ★ ★ ★ ★
あゆ「ボク、落し物を探してるんだよ・・・・」
祐一「分かった、俺も探すの手伝ってやる」
あゆ「え?本当にいいの?」
祐一「どうせ俺もCD屋を探してうろつくつもりだから、そのついでだ」
祐一「それで、問題はどうやって探すかだが・・・」
あゆ「ちょっと待って」
祐一「どうした?」
あゆ「スコップとか用意しなくていいかな?」
祐一「なにするんだ、スコップなんか・・・・?」
あゆ「もちろん、地面をざくざく掘るんだよ」
祐一「だから、なんのためにざくざく掘るんだ?」
あゆ「落し物を探すんだよ」
祐一「お前の落し物は徳川埋蔵金か・・・・・?」
あゆ「・・・・・・・そうだ、思い出した」
祐一「何?」
あゆ「落し物、徳川埋蔵金だった」
祐一「何ぃ!?」
あゆ「がんばって、探そうね」
祐一「・・・・・・・・」
★ ★ ★ ★ ★
祐一「じゃあ俺に、学校に行ってノートを取ってこいと言うんだな?」
名雪「別にそこまでは言わないけど・・・・」
祐一「いいよ。行って来る」
名雪「ごめんね」
祐一「迷惑かけてるのは俺のほうだからな。自業自得ってことだ」
祐一「・・・・・・」
違う世界へ踏み込んでしまったのではないか。俺はそう思った。
ここを通ってきたはずなのに、そこはもう俺の知る場所ではないような錯覚にとらわれた。
顔を上げたその先に、幻想的な光景があったからだ。
非現実、というほうが近かっただろうか。
でも俺には、その少女の不自然な存在が、その場に違和感のないものとして映った。
少女は夜の校舎に立っていた。
一振りのライトセイバーを携えて。
・・・・・って、ライトセイバー!?
チャーン、チャーン、チャチャチャチャーン、チャーチャチャチャチャーン、チャンチャンチャチャーン!(スターウォーズのテーマ)
祐一(おい!これなんだ!この音楽はぁ!?)
舞「私は魔物を討つ物だから・・・・」
祐一「・・・・・説得力無さすぎだぞ」
1月11日 完
評:できた〜!