「朝〜、朝だよ〜」
・・・・。
「朝ご飯食べて学校行くよ〜」
祐一「・・・・・」
いつものように、やる気のない目覚まし時計に起こされる。
祐一「・・・・ふぁ」
大きくあくびをして、時間を確認する。
いつも通りの時間。
本当に、普段と変わらない朝だった・・・・・。
けろぴー「・・・・くー」
すぐ横で眠ってる、こいつを除けば・・・・。
・・・って、なんでけろぴーがここにいるんだっ!
しかも寝息たててるし!
パジャマに半纏を羽織ったけろぴーが、俺の毛布にくるまって、気持ち良さそうに寝息を立てていた。
祐一「・・・・・・・」
何故けろぴーがパジャマ着てるんだろう・・・・・。
★ ★ ★ ★ ★
名雪「今日はサバイバルバトルだね」
俺達には珍しく、ゆっくりと、木漏れ日の落ちる通学路を歩く。
祐一「そっか、今日だったな」
自由参加で本当に良かったと思う。
名雪「結局、祐一はどうするの?」
祐一「どうもしない」
どう考えても、俺は17年で一生を終えたくはない。
名雪「そうなんだ」
祐一「名雪はどうするんだ?出ないのか?」
名雪「わたしは、裏工作専門だから」
ちょっと待てぇっ!
裏工作って・・・・。
祐一「でも、香里とか参加するんじゃないのか?」
名雪「あ、そうかも」
名雪「香里は、血を見るのが好きだから」
祐一「・・・・・・・・・」
俺の知っている香里は消えたな・・・・・・。
★ ★ ★ ★ ★
祐一「たまには、手でも繋いでみるか?」
名雪「どうして?」
適当な冗談に、名雪が真顔で問い返す。
こういうところが、本当に昔のままだった。
祐一「冗談だって」
名雪「わ。祐一、からかうなんてひどいよ」
祐一「だから、冗談だって」
名雪「わたしとは、遊びだったんだね・・・・」
祐一「待てっ!何言ってんだお前!」
あゆ「うぐぅ、祐一君ひどい・・・・」
祐一「って、なんであゆが出てんだっ!」
名雪「・・・繋いでみよっか」
祐一「・・・え?」
俺が訊き返す暇も与えず、名雪が俺の手を取る。
ボキィッ!!!
祐一「ぐおおおおぉぉぉぉっ!」
見ると、俺の手の骨が曲がってはいけない方向に曲がっていた。
名雪「なんか、不思議な感覚だね」
祐一「それはこっちの台詞だっ!」
1月20日 完
春休みが終わりに近づいても宿題やる気が起きない馬鹿な炭物です。でも、こうやってSS書いてれば良いよね♪(良くない)
やばい・・・・ここからかなり感動的になるからどうやってまとめたらいいか分からん・・・・。