1月22日

「朝〜、朝だよ〜」

・・・・・・。

「朝ご飯食べて学校行くよ〜」

・・・・・・・。

「朝〜、朝だよ〜」

・・・・。

「朝ご飯食べて学校行くよ〜」

・・・・・・。

「朝〜、朝だよ〜」

・・・・・・。

「朝ご飯食べて学校行くよ〜」

・・・ん。

「朝〜、朝だよ〜」

・・・朝・・・?

「朝ご飯食べて学校行くよ〜」

・・・学校・・・?

祐一「・・起きないと・・」

布団から手を伸ばして、目覚ましの頭を押す。

かちっ、と小さな音がして、部屋には静寂が戻った・・・。

祐一「マジで眠い・・・・」

重たい頭・・・。

そして、執拗にまとわりつく眠気・・・。

そのふたつと懸命に戦いながら、俺は体を起こそうとした・・・。

祐一「動かない・・・・・」

しかし、体は言うことを聞かなかった。

というか、身動きひとつできない。

あゆ「これで良し・・・・、と」

祐一「・・・・って、なんであゆがここにいるんだっ!」

あゆ「強盗だよ〜」

祐一「昨日と同じじゃないかっ!」

あゆ「今日こそ強盗するよ〜」

見ると、俺の体がベットごとロープに縛り付けられていた。

あゆ「昨日の夕食に入れた遅効性の睡眠薬が効いたみたいだねっ」

祐一「そんなものまで入れるなぁっ!」

★  ★  ★  ★  ★

名雪「それじゃあ、わたし部活があるから」

昇降口を出て、それぞれ別の方向に歩いて行く。

名雪「・・・・・あれ?」

歩きかけた名雪が、ふと立ち止まる。

祐一「どうした?お金でも見つけたか?」

名雪「・・・・・テポドンさん」

祐一「テポドン?」

名雪「うん・・・テポドンさん」

学校の敷地内に植えられた芝生。

その白く染まった芝生を名雪はじっと見ていた。

名雪「・・・・」

そして、近づいていく。

名雪「やっぱり、テポドンさん」

名雪のその視線の先・・・・・。

芝生の上に、黒くて大きな固まりがあった。

どう形容して良いか分からない、鉄(?)の固まり。

その上に、国旗がひとつ、刺さっていた。

祐一「・・・・・って、テポドンって、オイ!」

某国のミサイルじゃないかっ!

名雪「誰が作ったのかな?」

それはこんなとこでは言えない。

しかし、良く見るとそテポドンは、心無い生徒によって解体されたらしく、半分以上が部品の固まりだった。

っていうか、解体できるのか?

それ以前になぜテポドン?

名雪「・・・・・・・」

そのテポドンの元にしゃがみこむと、おもむろに部品を集め出した。

祐一「おい、そんなことしてると部活に間に合わないぞ」

っていうか、なにしてんだ名雪っ!

名雪「・・・・でも、かわいそうだから」

って、かわいそうなのかっ!?

祐一「わかったよ、俺も手伝うよ」

いいのかっ、俺!?

 

1月22日 完

評:どうも炭物水化です。やばいです、なんか投げやりになってます。どうしてもラストが思いつかないんです。

壊せないんです(笑)。というわけで少し飛ばしても良いですか?というか飛ばします。

秋子さんが事故るとこからやって、終わりにします。それが終わると残りの4キャラを書きます。

あと、感想をぜひ書いてください。そうすると炭物もやる気がかなり出ますので。