「朝〜、朝だよ〜」
・・・・・・。
「朝ご飯食べて学校行くよ〜」
・・・・・・・。
「朝〜、朝だよ〜」
・・・・。
「朝ご飯食べて学校行くよ〜」
・・・・・・。
「朝〜、朝だよ〜」
・・・・・・。
「朝ご飯食べて学校行くよ〜」
・・・ん。
「朝〜、朝だよ〜」
・・・朝・・・?
「朝ご飯食べて学校行くよ〜」
・・・学校・・・?
祐一「・・起きないと・・」
布団から手を伸ばして、目覚ましの頭を押す。
かちっ、と小さな音がして、部屋には静寂が戻った・・・。
祐一「マジで眠い・・・・」
重たい頭・・・。
そして、執拗にまとわりつく眠気・・・。
そのふたつと懸命に戦いながら、俺は体を起こそうとした・・・。
祐一「動かない・・・・・」
しかし、体は言うことを聞かなかった。
というか、身動きひとつできない。
あゆ「これで良し・・・・、と」
祐一「・・・・って、なんであゆがここにいるんだっ!」
あゆ「強盗だよ〜」
祐一「昨日と同じじゃないかっ!」
あゆ「今日こそ強盗するよ〜」
見ると、俺の体がベットごとロープに縛り付けられていた。
あゆ「昨日の夕食に入れた遅効性の睡眠薬が効いたみたいだねっ」
祐一「そんなものまで入れるなぁっ!」
★ ★ ★ ★ ★
名雪「それじゃあ、わたし部活があるから」
昇降口を出て、それぞれ別の方向に歩いて行く。
名雪「・・・・・あれ?」
歩きかけた名雪が、ふと立ち止まる。
祐一「どうした?お金でも見つけたか?」
名雪「・・・・・テポドンさん」
祐一「テポドン?」
名雪「うん・・・テポドンさん」
学校の敷地内に植えられた芝生。
その白く染まった芝生を名雪はじっと見ていた。
名雪「・・・・」
そして、近づいていく。
名雪「やっぱり、テポドンさん」
名雪のその視線の先・・・・・。
芝生の上に、黒くて大きな固まりがあった。
どう形容して良いか分からない、鉄(?)の固まり。
その上に、国旗がひとつ、刺さっていた。
祐一「・・・・・って、テポドンって、オイ!」
某国のミサイルじゃないかっ!
名雪「誰が作ったのかな?」
それはこんなとこでは言えない。
しかし、良く見るとそテポドンは、心無い生徒によって解体されたらしく、半分以上が部品の固まりだった。
っていうか、解体できるのか?
それ以前になぜテポドン?
名雪「・・・・・・・」
そのテポドンの元にしゃがみこむと、おもむろに部品を集め出した。
祐一「おい、そんなことしてると部活に間に合わないぞ」
っていうか、なにしてんだ名雪っ!
名雪「・・・・でも、かわいそうだから」
って、かわいそうなのかっ!?
祐一「わかったよ、俺も手伝うよ」
いいのかっ、俺!?
1月22日 完
評:どうも炭物水化です。やばいです、なんか投げやりになってます。どうしてもラストが思いつかないんです。
壊せないんです(笑)。というわけで少し飛ばしても良いですか?というか飛ばします。
秋子さんが事故るとこからやって、終わりにします。それが終わると残りの4キャラを書きます。
あと、感想をぜひ書いてください。そうすると炭物もやる気がかなり出ますので。