1月26日

(注釈:24日、25日は炭物水化の作文能力ではどうにもならなかったので、仕方なく本編と同じということにしました)

(商店街にて)

声「・・・・祐一君」

呼び止める声に、視線を戻す。

あゆ「・・・祐一君」

もういちど、赤く染まった少女が、俺の名前を呼ぶ。

祐一「なんだ、あゆか」

あゆ「・・・・」

祐一「久しぶりだな、元気だったか?」

あゆ「祐一君、あのね・・・」

オレンジに染まる羽。

力無く、揺れる・・・・。

あゆ「探し物、見つかったんだよ・・・」

言葉とは裏腹に、寂しげに呟く。

祐一「良かったじゃないか」

あゆ「・・・・うん」

祐一「大切なものだったんだろ?」

あゆ「・・・・うん」

あゆ「大切な・・・・本当に大切な物・・・」

祐一「見つかって良かったな、あゆ」

あゆ「・・・・」

赤い雲の影が、地面の上を流れている。

あゆ「あのね・・・・・」

あゆ「探していたものが見つかったから、ボク、もうこの辺りには来ないと思うんだ・・・」

あゆ「だから、祐一君とも、もうあんまり会えなくなるね・・・・」

祐一「・・・そう、なのか?」

あゆ「ボクは、この街にいる理由が無くなっちゃったから・・・」

と、突然。

パトカー「ウウウウーーーーウウゥゥゥゥウウウウウーーーー!」

あゆ「あっ!」

祐一「どうした、あゆっ!」

あゆ「まづい、警察だよぅ〜」

祐一「・・・・お前、何したんだ」

あゆ「ボク・・・そろそろ行くね・・・・」

夕焼けを背景に・・・・

あゆ「・・・ばいばい、祐一君」

バシュウウウウゥゥゥゥーーーー!

あゆがバーニアをフル稼働させて、あっというまに見えなくなってしまった。

祐一「っていうか、ばいばいじゃねえだろっ!」

それに続いて追うパトカーの大群。

そして俺の足元に転がってきた紙。

祐一「・・・・・・」

手配書だった。

しかも、あゆの。

っていうか、本気で強盗するなぁっ!

1月26日 完

評:これで終わりと思う人もいると思いますが、まだありますよ、↓に。

 

1月27日

幸せだった。

ずっとこんな時間が続いて欲しいと、心から願った。

限りある時間を、いつまでも名雪とふたりで歩きたかった。

・・・だけど。

・・・そんな穏やかな時間の終わりは、すぐ目の前にあった。

5時間目の授業中。

見慣れない先生が教室に駆け込んでくる。

それは、秋子さんが病院に運ばれたという知らせだった。

学校を早退して、俺たちは病院に急いだ。

その途中、俺たちは偶然、事故の現場を見ることになった。

というか、自分の家だった。

秋子さんは、自家製のジャムを作っている途中、ジャムの材料に使ったらしき謎の物体がなにかと化学反応を起こして爆発し、それに巻き込まれたとのことだった。

なぜか家の周りがジャムで覆われていた。

っていうか、秋子さん仕事じゃなかったのか!?

名雪は、その光景をただじっとみつめて、

「じゅるり」

という謎の擬音を出していた。

っていうか、食べるのかっ!

ちなみに、秋子さんは命に別状は無く、すぐ退院できるそうだった。

っていうか、完璧本編と違うな・・・・。明日どうなるんだろ・・・・。

1月27日 完

評:だんだん一発ギャグ的になってきましたが本当にもうすぐです。ラストスパート!

1月28日

「朝〜、朝だよ〜」

・・・・・・。

「朝ご飯食べて学校行くよ〜」

祐一「・・・・・・」

こんな朝でも、いつもの時間に目が覚めていた。

不思議なものだ。

祐一「・・・・・・・」

冷たい部屋に、目覚ましの音だけが悲しく響いている。

まるで、夢のようだった。

昨日までの、幸せだった日々が夢だったのか・・・・。

それとも、昨日の悲しい出来事が夢なのか・・・・。

夢・・・・・?

そう考えた途端、不意に部屋の重力が重くなった。

祐一「ぐおっ!?」

ぐぐぐぐ・・・・・。

祐一「お、重い・・・・」

重力はさらに強くなっていく。

祐一「ぐはっ・・・・」

手足をバタバタさせて、懸命にもがく。

名雪「わっ」

飛び起きると、すぐ目の前に驚いた表情の女の子が座っていた。

あれ・・・・?

っていうかこれ、1/7のテキストだし・・・・

っていうか、今までのって、夢!?

うそ、夢オチ!?

祐一「・・・それで、何の用だ」

名雪「何の用だ・・・・じゃないよ。祐一が街を案内して欲しいって言ったんだよ」

祐一「・・・・・」

名雪「まさか、忘れてないよね」

祐一「さ、いこうか名雪」

名雪「なんか、白々しいよ」

祐一「ぜんぜんそんなことないぞ」

っていうか、さっきの夢、長すぎ。

祐一「じゃ、行くか」

名雪「うんっ」

以下、裏Kanon1月7日にエンドレス。

裏Kanon(名雪編) 完結。

評:やっと終わりました〜炭物です。いや〜意外と長かったですね〜♪自分としてはほぼ一発ネタではじめたんですが、いざネタ考えると難しいもんですね。おかげで最後のほうは書いてる本人にも分からなくなってきました(ヲイ)次は残りの4キャラですね。え〜と、名雪編を終えるのに約1ヶ月かかったわけだから・・・・・あと4ヶ月!?夏休み突入!?どうする、俺!?受験だぞ、オイ。ま、目標としては、小説版Kanonより先に終わらせたいと思っております(絶対無理)。というわけで、これからもよろしく〜♪♪