商店街に辿り着いたとき、すでに陽は傾いていた。
斜めから差し込むオレンジ色の光が、夕焼けの商店街を鮮やかに浮かび上がらせている。
あと数時間もすれば、街灯に明かりが付くだろう。
祐一「とりあえず、CD屋でも探すか・・・・・」
商店街まで来てみたものの、これと言って目的もなかったので、昨日発見できなかったCDショップを求めて、舗装された道路を歩く。
声「祐一君っ!」
すぐ背中から声が聞こえたので、すかさず真横に避ける。
声「あっ・・・・・」
シャッシャッ!
俺の横を手投げナイフが2本、通り過ぎていった。
あゆ「惜しい・・・・・」
祐一「殺すなっ!」
祐一「それで、今日は本当にどうしたんだ?」
あゆ「たぶん、祐一君と同じだよ」
祐一「俺は学校帰りにちょっと商店街によっただけだけど」
あゆ「ボクもそうだよ」
あゆ「・・・それと、探し物もあるからね」
祐一「そうだったな」
あゆ「でも、まだ見つからないんだよ・・・・・」
祐一「大丈夫だって」
あゆ「うぐ・・・・そうかな・・・?」
祐一「思い出すことができたんだから、絶対に見つかるって言ったのはあゆだろ?」
あゆ「うぐぅ・・・ボク、そんなこと言ってないよ?」
祐一「あれ?おかしいな、絶対に言ったろ?」
あゆ「ううん。言ってないよ」
祐一「じゃあ昨日のは・・・・・」
あゆ「・・・たぶん、影武者だねっ♪」
祐一「・・・・・・・は?」
あゆ「影武者」
祐一「いや、何でお前の影武者なんているんだっ!」
あゆ「それは・・・・・・・・・・危ない、祐一君っ!」
シャッ!
と、俺の居たところにスペツナズナイフが飛んできた。
祐一「・・・・な、なんだ今のは・・・」
あゆ「忘れてっ!」
ゴンッ!
祐一「ぐわっ!」
あゆが、俺の頭を冷凍たい焼きで殴りつけた。
意識が・・・・・遠のく・・・・・
っていうか、最近俺、意識が遠のいてばっかりだな・・・・・・・・・・。
あゆ編 1月12日 完
評:あう〜、なんかまだまだ不完全燃焼って感じです。次頑張ろう、次。・・・・受験生だけどね(笑)