あゆ編 1月13日

放課後俺は、雪が降ってきたので商店街に寄って傘を買って帰る事にした

視界を遮断するような雪の中、比較的近い商店街を目指す。

風が無いことが本当に幸いだった。

一番近いコンビニでビニールの傘を買って、これで何とか歩いて帰ることが出来そうだ。

あゆ「祐一君っ!」

ばしゅううううううっ!!!!!

祐一「ぐあっ!」

安心しているところであゆのエネルギー波をくらってしまい、そのまま前のめりに倒れこむ。

祐一「ぐ、ぐお・・・・」

あゆ「・・・・・・」

あゆ「えっと・・・・」

祐一「・・・・・・・・」

あゆ「・・・祐一君、急に倒れるからびっくりしたよ」

祐一「・・・・・・・」

あゆ「えっと・・・・・・」

ここであゆが謝ってくれれば良いのだが。

あゆ「へんじがない。ただのしかばねのようだ」

祐一「殺すなっ!」

あゆ「わっ。生きてたの?」

祐一「当たり前だっ!俺は主人公だっ!死ぬわけ無いだろっ!」

あゆ「えいっ♪」

ざくっ♪

気づくと、気持ちの良い効果音とともに、マサカリが俺の頭に深々と突き刺さっていた。

・・・・・っていうか、これって1枚絵にすると、たちまちKanonが「別の意味で18禁」になってしまうぞ。

などと思っているうちに血が大量に噴出していた。

あゆ「ホントだ・・・・・・死なないね」

祐一「それだけのためにこんなことをするなっ!」

あゆ「祐一君、学校の帰り?」

祐一「急に話を戻すな・・・・まあ、そうだけど」

祐一「あゆはどうなんだ?」

あゆ「ボクも見ての通り祐一君のストーキングだよっ♪」

祐一「すぐやめろっ!」

あゆ「うぐぅ・・・・・」

祐一「ところで、まだ探し物してるのか?」

あゆ「・・・・・うん」

祐一「何を落としたのか、やっぱり思い出せないのか?」

あゆ「・・・・うん」

頷くたびに、声が小さくなっていく。

祐一「今日も探すのか?」

あゆ「うん。どうしても探さないとダメなんだよ」

祐一「でもな・・・・・・」

俺は少し躊躇したあと、言葉を繋げた。

祐一「見つかる確率なんか、ほとんど・・・・・・ゼ・・・・・・・・ロだ・・と・・・・・」

ばったり。

俺は倒れた。

恐らく出血多量だろう。

っていうかこんなに冷静に分析している俺って・・・・・・・・

なんか最近、こんなオチばっかり・・・・・なまじ死なないって辛いな・・・・・・・・

あゆ編 1月13日 完

あとがき:あゆの必殺技も大分増えましたね。この調子でいけいけあゆ!がんばれあゆ!祐一の生死はお前に握られている!(笑)