放課後俺は、雪が降ってきたので商店街に寄って傘を買って帰る事にした
視界を遮断するような雪の中、比較的近い商店街を目指す。
風が無いことが本当に幸いだった。
一番近いコンビニでビニールの傘を買って、これで何とか歩いて帰ることが出来そうだ。
あゆ「祐一君っ!」
ばしゅううううううっ!!!!!
祐一「ぐあっ!」
安心しているところであゆのエネルギー波をくらってしまい、そのまま前のめりに倒れこむ。
祐一「ぐ、ぐお・・・・」
あゆ「・・・・・・」
あゆ「えっと・・・・」
祐一「・・・・・・・・」
あゆ「・・・祐一君、急に倒れるからびっくりしたよ」
祐一「・・・・・・・」
あゆ「えっと・・・・・・」
ここであゆが謝ってくれれば良いのだが。
あゆ「へんじがない。ただのしかばねのようだ」
祐一「殺すなっ!」
あゆ「わっ。生きてたの?」
祐一「当たり前だっ!俺は主人公だっ!死ぬわけ無いだろっ!」
あゆ「えいっ♪」
ざくっ♪
気づくと、気持ちの良い効果音とともに、マサカリが俺の頭に深々と突き刺さっていた。
・・・・・っていうか、これって1枚絵にすると、たちまちKanonが「別の意味で18禁」になってしまうぞ。
などと思っているうちに血が大量に噴出していた。
あゆ「ホントだ・・・・・・死なないね」
祐一「それだけのためにこんなことをするなっ!」
あゆ「祐一君、学校の帰り?」
祐一「急に話を戻すな・・・・まあ、そうだけど」
祐一「あゆはどうなんだ?」
あゆ「ボクも見ての通り祐一君のストーキングだよっ♪」
祐一「すぐやめろっ!」
あゆ「うぐぅ・・・・・」
祐一「ところで、まだ探し物してるのか?」
あゆ「・・・・・うん」
祐一「何を落としたのか、やっぱり思い出せないのか?」
あゆ「・・・・うん」
頷くたびに、声が小さくなっていく。
祐一「今日も探すのか?」
あゆ「うん。どうしても探さないとダメなんだよ」
祐一「でもな・・・・・・」
俺は少し躊躇したあと、言葉を繋げた。
祐一「見つかる確率なんか、ほとんど・・・・・・ゼ・・・・・・・・ロだ・・と・・・・・」
ばったり。
俺は倒れた。
恐らく出血多量だろう。
っていうかこんなに冷静に分析している俺って・・・・・・・・
なんか最近、こんなオチばっかり・・・・・なまじ死なないって辛いな・・・・・・・・
あゆ編 1月13日 完
あとがき:あゆの必殺技も大分増えましたね。この調子でいけいけあゆ!がんばれあゆ!祐一の生死はお前に握られている!(笑)