名雪「・・・祐一・・・おはよう」
パジャマで目を擦りながら、名雪が降りてくる。
名雪「・・・ふぁ」
危なっかしい足取りで階段を降りきって、小さくあくびを噛み殺す。
名雪「・・まだ眠い」
祐一「先に顔洗って来い」
名雪「・・・うん・・そうする」
とたとたと裸足のまま廊下の奥に消える。
祐一「洗面所で溺れるなよ」
名雪「大丈夫・・・もうしないから」
祐一「ってことは前に溺れたのかっ!?」
とても不安だった。
あゆ「これって、ジャムだよね?」
秋子「ええ、そうよ」
あゆ「いっぱいあるんだね・・・・」
感心したように、顔を近づける。
あゆ「何種類ぐらいあるの?」
秋子「今は、6種類よ」
あゆ「全部秋子さんが作ったの?」
秋子「いろいろなジャムを作ることが、好きなんですよ」
あゆ「そうなんだ・・・・・・・」
秋子「わたしの、趣味ですね」
あゆ「ボクも作りたいなぁ」
秋子「今度、教えましょうか?」
あゆ「え?でも、ボクに出来るかな・・・・・」
秋子「簡単ですから」
ニヤリ。
その「ニヤリ」ってのは何だぁっ!
あゆ「うん、ボク頑張る」
ぐっと拳を握るあゆ。
・・・・・・・いや、頑張らなくて良い。
夕飯を食べて部屋に戻り、しばらく時間を潰す。
祐一「・・・・そろそろだな」
時計で時間を確認する。
この時間だと、みんな風呂を上がった頃だろう。
着替えを持って、下に移動した。
秋子「・・・祐一さん」
風呂を出たところで、秋子さんとばったり出会う。
秋子「・・・・・・・・」
祐一「秋子さん、これから風呂ですか?」
言ってから、秋子さんがネグリジェ姿であることに気づく。
・・・・・って、待てっ!なんでそんな格好してるんだっ!
秋子「・・・いえ、わたしは自室に戻るところです」
頬に手を当てて、小さく笑う。
その表情が、どこか熱っぽい気がした。
祐一「秋子さん、色っぽいです」
って、俺は何を言ってるんだっ!?しかも、冷静すぎっ!
あゆ編 1月22日 完
あとがき:あゆ編などとほざいておきながらあゆのボケが一つも無いある意味貴重な日です(笑)