祐一「ふぅ・・・いやぁ、楽しかった」
やはり文化祭というものは楽しいものだ。
祐一「ホットケーキとアイスクリームは美味かったし・・・、芝居はあれはあれで面白かったなぁ」
とそこで、俺はある事実に気づく。
祐一「・・・そう言えば全部、ジャムがあったな」
単なる偶然だろうか?
祐一「・・・まぁいいか。文化祭も終わったし、帰るか・・・」
声「まだ終わってないですよ、祐一さん」
祐一「えっ?」
見ると、電柱の影から、秋子さんが出てきた。
っていうか、今までどこにいたんだ・・・。
秋子「祐一さん、このジャム、試してみていただけませんか?」
手には例の黄色いジャム。
祐一「遠慮しておきます」
即答した。
秋子「このジャムを食べないと、文化祭は終了しないんですよ」
祐一「・・・そんなデタラメ言わないで下さい」
秋子「祐一さんが食べてくれれば、データの収集は完了するんですよ」
ちょっと待てっ!データって何っ!?
祐一「とにかく、遠慮します。今お腹一杯なんですよ」
秋子「・・・そうですか」
秋子さんは、あきらめたようだった。
秋子「ならば・・・実力行使しかありませんね」
祐一「えっ?」
思わず口をあけた俺へ・・・
しゅっ!
何かが猛スピードで飛んできた。
ぱくっ。
ごっくん。
口の中に入り、思わず飲みこんでしまう。
祐一「・・・ぐぉっ!?」
急激に意識が遠のく・・・。
秋子「・・・やはり、原料のバランスが難しいですね・・・。文化祭で、データも大量に取れましたが・・・やはりまだ、足りないものがあるようですね・・・」
そこまで聞いて、俺の意識が途絶えた。
祐一「ぐあっ!」
がばっ!
気づいてみると、朝だった。
祐一「あれ・・・?」
何か、記憶が曖昧だった。
祐一「確か、文化祭をやってて・・・そのあと・・・何があったっけな・・・」
思い出せなかった。
祐一「まぁいいか・・・」
階段を降りて1階へ。
祐一「秋子さん、おはようございます」
秋子「おはようございます。あ、そうそう」
祐一「?どうしたんですか」
秋子「さっきね、学校から連絡があって、今日は休校ですって」
祐一「え?なんでまた・・・」
秋子「何でも、昨日、原因不明で倒れた人が大勢いて、先生方もほとんどが倒れちゃって、学校に来られる状態じゃないんですって」
祐一「へぇ・・・・そうなんですか」
ふと、頭に何か引っかかるようなものがあったが、どうしても思い出せなかった。
祐一「じゃ、もう一眠りしてきます・・・」
秋子「おやすみなさい、祐一さん」
とんとんとんとんとんとんとん・・・・・←
秋子「・・・貴重なデータを、ありがとうございました、学校のみなさん。ふふふっ♪」
そんな秋子さんの呟きを俺は聞くはずもなかった・・・。
END
あとがき:
・・・炭物ッス。文化祭などというちょっと季節外れ気味なものを書いて見ましたが・・・サブタイトルに『謎ジャム検証2』とでもつきそうなくらい秋子さんでしたね(笑)いや、本当はこんな予定じゃなかったんですが・・・なんでだろ?かなり秋子さんが怖いキャラクターだし(笑)やっぱ夜中に書いてるからかなぁ(現在時刻AM2:30)明日学校だよ・・・どうしよ。まぁいいや(ヲイ)そんなわけで、いかがでしたでしょうか。批評でも何でも構いませんので、感想をメールか掲示板に書いてくれると嬉しいです。では。