昼休みになると、俺と佐祐理さんは、ふたりだけで会合を開いていた。
そして、その場で俺は、午前中を使ってずっと考えていた案を伝えていた。
それは・・・・・・
祐一「職員室に殴り込みをかける」
祐一「先陣は俺が切るから、俺の後ろを佐祐理さん、頼む」
佐祐理「はい?祐一さんの後ろで佐祐理は何をするんですか?」
祐一「俺のサポート」
佐祐理「分かりました。早速行きましょう」
〜職員室〜
教師「この女・・・見かけによらず、やるぞっ!」
佐祐理「祐一さんの背中はお守りしますよ、この佐祐理が」
祐一(マジでそんな展開になりそうで怖い・・・・・)
別の案を考えよう。
祐一「佐祐理さんが色仕掛けで校長に迫る」
佐祐理「あははーっ、祐一さん、それなら脅したほうが早いですよーっ」
祐一「・・・・・・・・・・・」
ホントにやりそうなので却下しておく。
別の案を考えよう。
佐祐理「祐一さんが色仕掛けで校長に迫りましょう」
祐一「・・・・・・・は?」
佐祐理「つまり、校長を祐一さんのいわゆるパパにするんですよーっ」
祐一「佐祐理さん、それ俺の台詞・・・・・」
普通に署名を集めたほうが良かった。
佐祐理「調子はどうですか?」
互い5名ずつを消化したところで、佐祐理さんと再び落ち合う。
祐一「あんまり良くないね・・・・・」
祐一「佐祐理さんのほうは?」
佐祐理「ばっちしですよ」
言って、指で丸を書いて見せた。
祐一「はぁ・・・・俺、悪人面してるからなぁ」
足を引っ張っているようで、申し訳無かった。
佐祐理「そんなこと無いです。たまたまですよ」
佐祐理「次からはきっとうまく行きますよ」
祐一「だといいけどな・・・・・・・」
声「ねぇ、倉田さん」
不意に呼び声がして、俺達の会話が遮られた。
佐祐理「はい?」
佐祐理さんが振り返っていた。
女生徒「今度こそ生徒会に、目に物見せてくれるって?」
近づいてくるのは、佐祐理さんと同じ3年生の女生徒だった。
肩の上まで刈られた髪に切れ長の瞳。
佐祐理「いえ、そんな大層なことじゃないですよ」
女生徒「妙案?だったら乗るわよ」
佐祐理「じゃあ、ここに署名してください」
あれ、まだ会話が続くはずじゃなかったか?
女生徒「あら、これ何?」
佐祐理「つべこべ言わずにさっさと署名しろ」
佐祐理さんがドスの効いた声で脅していた。
っつーか、何故脅迫!?っていうより怖っ!
舞編 1月22日 完
あとがき:眠いです。漢字検定終わったばっかで眠くてしょうがないです。寝ます。すいません。