舞編 1月21日

昼休みになると、俺と佐祐理さんは、ふたりだけで会合を開いていた。

そして、その場で俺は、午前中を使ってずっと考えていた案を伝えていた。

それは・・・・・・

祐一「職員室に殴り込みをかける」

祐一「先陣は俺が切るから、俺の後ろを佐祐理さん、頼む」

佐祐理「はい?祐一さんの後ろで佐祐理は何をするんですか?」

祐一「俺のサポート」

佐祐理「分かりました。早速行きましょう

〜職員室〜

教師「この女・・・見かけによらず、やるぞっ!」

佐祐理「祐一さんの背中はお守りしますよ、この佐祐理が」

 

祐一(マジでそんな展開になりそうで怖い・・・・・)

別の案を考えよう。

祐一「佐祐理さんが色仕掛けで校長に迫る」

佐祐理「あははーっ、祐一さん、それなら脅したほうが早いですよーっ

祐一「・・・・・・・・・・・」

ホントにやりそうなので却下しておく。

別の案を考えよう。

佐祐理「祐一さんが色仕掛けで校長に迫りましょう

祐一「・・・・・・・は?」

佐祐理「つまり、校長を祐一さんのいわゆるパパにするんですよーっ

祐一「佐祐理さん、それ俺の台詞・・・・・」

普通に署名を集めたほうが良かった。

 

佐祐理「調子はどうですか?」

互い5名ずつを消化したところで、佐祐理さんと再び落ち合う。

祐一「あんまり良くないね・・・・・」

祐一「佐祐理さんのほうは?」

佐祐理「ばっちしですよ」

言って、指で丸を書いて見せた。

祐一「はぁ・・・・俺、悪人面してるからなぁ」

足を引っ張っているようで、申し訳無かった。

佐祐理「そんなこと無いです。たまたまですよ」

佐祐理「次からはきっとうまく行きますよ」

祐一「だといいけどな・・・・・・・」

声「ねぇ、倉田さん」

不意に呼び声がして、俺達の会話が遮られた。

佐祐理「はい?」

佐祐理さんが振り返っていた。

女生徒「今度こそ生徒会に、目に物見せてくれるって?」

近づいてくるのは、佐祐理さんと同じ3年生の女生徒だった。

肩の上まで刈られた髪に切れ長の瞳。

佐祐理「いえ、そんな大層なことじゃないですよ」

女生徒「妙案?だったら乗るわよ」

佐祐理「じゃあ、ここに署名してください」

あれ、まだ会話が続くはずじゃなかったか?

女生徒「あら、これ何?」

佐祐理「つべこべ言わずにさっさと署名しろ

佐祐理さんがドスの効いた声で脅していた。

っつーか、何故脅迫!?っていうより怖っ!

 

舞編 1月22日 完

あとがき:眠いです。漢字検定終わったばっかで眠くてしょうがないです。寝ます。すいません。