ぽんっ!と背中を叩かれ、振り返ると佐祐理さんだった。
佐祐理「祐一さん、おはようございますーっ」
いつもの気さくな朝の挨拶だ。
祐一「ああ、おはよう・・・」
でも俺はそれに対して、笑みでは返せない。
佐祐理「祐一さん、今日はちゃんと闇鍋食べてきましたか?」
祐一「ああ、食べてきたよ・・・・って、ちょっと待てっ!何で闇鍋!?」
佐祐理「え?闇鍋じゃなかったんですか?じゃあけろぴーですか?」
祐一「なんで朝ご飯って出てこないの・・・・・・・・・?」
放課後、佐祐理さんにお昼を誘われていたことを思い出す。
3階の階段を上がったところで、ばったりと佐祐理さんに会う。
佐祐理「あ、早いですね、今日は」
祐一「佐祐理さんが遅かったんじゃない?」
佐祐理「そうですか?あ、そうかも・・・・・・・」
腕時計を見て、納得する。
祐一「俺はいつも学食に寄ってから来るからな」
佐祐理「祐一さんはいっつもインドカレーですからねーっ」
祐一「インドカレーはフットワークが軽・・・・・・って、何でインドカレーなの?俺はパンだって・・・・・っ!!??」
ふと見ると、俺の手にはしっかりとインドカレーが握られていた。
ちゃんとバランス良く持っている。
祐一「何でインドカレーが・・・・・・・・・?」
佐祐理「・・・・・・・・・」
ニヤリ。
祐一「その「ニヤリ」はなんだぁぁああああーーーっ!」
昇降口を出ると、いつもとは異なる光景。
人だかりができ、そこで人の流れが停滞していた。
祐一(確か本編だと・・・・・・)
久瀬「生徒会に新しく加わりました生徒をご紹介しましょう」
祐一(などと言ってるに違いないな・・・・・・)
と思って行って見ると、
久瀬「このような生徒会にわざわざ加わっていただいた生徒様をご紹介させていただきます」
と言って、その場にひれ伏していた。
そしてそこには、玉座に座っている佐祐理さんがいた。
祐一「・・・・・・・偉そー」
つーか久瀬、腰低いな。
1月23日 完
あとがき:うーむ、最後がつめを誤った気がします。うぐぅ・・・・・・。