真琴編 1月12日

商店街へ行く途中でばったり出くわしたのは、真琴だった。

祐一「お、真琴。どこ行くんだ?」

真琴「おつかい。ガンダム(等身大)買いに行くの」

・・・・・って、待てっ!が、ガンダムぅ!?っていうか、普通に買えるのか?

祐一「そうか。ひとりで買えるか?」

って、何俺も妙なこと口走ってるんだっ!

真琴「子供じゃないんだから、買えるっ!」

いや、大人でも買えないと思う・・・・・

★  ★  ★  ★  ★

祐一「どう見たって子供じゃないか、お前」

真琴「大人よっ!」

祐一「そうか?」

真琴「そうっ」

祐一「じゃあ・・・・・」

祐一「じゃあ、俺のエロ本も頼む」

真琴「実写?それとも、マンガ?

祐一「そうだな、それじゃ俺はマンガを・・・・・って、待てっ!」

なんで真琴がエロ本にこんなに詳しいんだっ!

★  ★  ★  ★  ★

声「祐一ーーーーーーーーっ!」

遠くで怒声がする。

ということは、真琴が帰ってきた他に考えられない。

エロ本の買い付けを頼んでおいて・・・・・・

真琴「祐一、帰ったよーっ♪」

なんて愛想良く帰ってこられても、それはそれで問題だ。

どんどんどんっ!

階段を勢い良くのぼる音まで聞こえてくる。

どかどかどかどかっ!

バシュウウウゥゥーーーーッ!

ボガアアアアアアァンッ!!!

ゴキャッ!

キシャアアアアァァァッ!

ヒュルルルルルル・・・・・・・ボンッ!!

ちょっと待てえっ!効果音多すぎっ!

★  ★  ★  ★  ★

ギッ・・・・・

ギッ・・・・・ギッ・・・・・・

再び寝入ろうとしたところで、聞こえてくるのは誰かが廊下を歩く音。

こちらへ向かってくる。

となると、それは真琴以外に考えられない。

俺はしぶしぶ体を起こしてベッドから這い出すと、暗闇の中、立ったままで待機する。

ガチャ・・・ぎぃ・・・

部屋のドアを開き、真琴が忍び込んでくる気配を感じ取ると同時に電灯をつけてやる。

祐一「何の用だ」

真琴「わ・・・・・」

真琴「えと・・・・殺しに来たの・・・」

待てっ!本気かっ!

ふっ!

祐一「ぐわっ!」

いつのまにか真琴は、手に吹き矢を持っていた。

途端に、急激な眠気が俺を襲う。

真琴「任務・・・・完了・・・・」

そ、それ・・・・違うキャラクター・・・・がくっ。

・・・・っていうか、これどっかと似たような終わり方・・・・・・

真琴編 1月12日 完

評:今回はわりとスムーズに行きましたよ〜。これから心を入れ替えて頑張りたいです。