真琴編 1月17日

あらすじ:裏Kanon真琴編(1月16日)では語られなかったが、真琴が失踪してしまった。以上。

祐一「あの、秋子さん・・・・・・」

秋子「ん?どうしたの?」

祐一「えっと・・・出かけてきます」

秋子「そう。温かくしてね」

祐一「ええ。夕飯までには帰ってきますから」

秋子「じゃ、美味しい闇鍋作って待っておくわね

そう言って、秋子さんは笑う。

・・・・・って、待てぇっ!や、闇鍋!?夕飯に闇鍋!?

なんだか久しぶりに闇鍋ネタが出たな・・・

 

商店街で、これといった用もなく、うろうろしていた。

そして今日、何度目になるだろうか、商店街の端から端を往復すると、ようやく探していたものを見つけるに至る。

祐一(・・・・)

間違い無い。あの見慣れた背格好に服装はあいつ以外の何者でもない。

祐一(元気そうじゃないか・・・・・・)

真琴が、いつも肉まんを買っていた店先に立っていた。

やはり自分の家に戻っていたのだろう。

家もこの商店街の近くにあるに違いなかった。

祐一(・・・・・)

しばらく見ていたが、一向に真琴が肉まんを買える様子は無い。

一体何をしているのだろう。何事か、店員に向かって交渉をしている様子だった。

祐一(金が無いのに買おうとしてるんじゃないだろうなぁ・・)

と、真琴が残念そうに、肉まんの袋を抱えて店を出た。

俺は入れ代わり、その店先を訪れ、店員に声をかけた。

祐一「さっきの子、知り合いなんですけど、なんて言ってました?」

店員「え?」

店員「ああ、お代は、って聞いたら「カードで」って言って、「1進めるカード」を出したのよ

待てっ!なんで真琴がそんなカードを持ってるんだ!

今度は桃鉄か!?

 

祐一「おい、真琴」

声をかけても、起きない。

その小さな体を両腕で抱え上げて立つ。

祐一「まったく、困った奴だな、おまえは・・・」

祐一「こんな寒いところで寝ていたら、どうなっていたことか・・・」

とにかく見つかって良かった。

祐一「ほら、帰るぞ」

祐一「おまえは俺達のおでん種なんだからな

・・・・・・・って待てっ!

俺、今凄い事を口走ったような・・・・・・。

真琴編 1月17日 完

あとがき:

真琴「あぅーっ、今回すごく短いじゃないのっ!」

炭物「いや、ごめん眠い・・・・・」

真琴「1日中暇な癖してっ!」

炭物「くー」

真琴「寝るなーっ!」

どすっ!

炭物「うぐっ・・・・・」←逝った