裏Kanon 栞編

プロローグ

 

北川「おい、人がいるぞ」

4時間目のことだった。

祐一「人くらいいるだろ、学校なんだから」

北川「いや、そうじゃなくて」

と、窓の外を見ると、女の子が一人、ぽつんと立っていた。

・・・・・・・ウエイトレス姿で。

祐一「見なかったことにしよう」

女の子「そんなこと言う人、嫌いです」

祐一「おわっ!?」

慌てて辺りを見まわしたが、誰もいない。

祐一「気のせいか・・・・?」

女の子「起きないから、奇跡って言うんですよ」

祐一「・・・・・・・・・・」

やがて、4時間目が終わる。

祐一「俺、ちょっと急用を思い出した」席を立って、走り出す。

北川「おい、まだ儀式が残ってるぞ!」

祐一「すぐに戻るっ」

・・・・・・儀式ってなんの事だろう。

外に出ると、雪の絨毯の中に、一人の少女が立っていた。

少女「・・・・・・・・」昨日と同じように、頭に雪を積もらせたまま。

少女「・・・・・あ」雪にも決して引けを取らないくらい白い肌の小柄なウエイトレス姿の女の子。

少女「どうしたんですか?こんなところで」

祐一「中庭にゲーム本編の少し深い内容のネタバレを俺の頭の中に電波で送ってくる子がいたから見に来たんだ」

少女「そうなんですか?ご苦労様です」

少女「でも、電波なら屋上ですよ」

祐一「それは違うゲームだ」

少女「漢字1文字ですか?」

祐一「それ以上言うなっ!」

言ったらいろんな意味でヤバイ。

もはやウエイトレス姿のことはどうでもよかった。

 

祐一「・・・なんの病気なんだ?」

少女「・・・たいした病気じゃないですよ」

少女「・・・実は」

少女「風邪です」

祐一「・・・・・・」

祐一「なんだ、てっきり名前も覚えられないような病気で治しようも無くて次の誕生日の2月1日まで生きられないなんて言うかと思った」

少女「・・・・・そんなこと言う人、嫌いです」

 

栞「それと、私のことは栞で良いですよ」

祐一「分かった、俺のことも遠慮なくお兄ちゃんと呼んでいいぞ」

栞「・・・・良いんですか?」

祐一「・・お、おう(あれ、おかしいな?本編と違うぞ)」

栞「お兄ちゃんっ!」

祐一「・・・・・・・・・・」やばい。色んな意味でやばい。

 

・・・・・これが、俺と栞の出逢いだった。(1日違うけど)

裏Kanon 栞編プロローグ 完

評:ぐわぁ〜忙しいよ〜!でもこのテキストは1月9日のやつを移しただけだかららくちんだよ〜♪(ヲイ)

ごめんにょ〜、次はちゃんと書くから許してにょ〜