栞編 1月15日

祐一(出かけるか・・・・・・)

これといって目的があるわけではないが、家でつまらないテレビを見ているよりはマシだと思った。

合いかぎで玄関を閉めて、そのままポッケに突っ込む。

少し考えて、学校の方に向かって歩いていくことにした。

学校には何の用も無いけれど、もしかすると新しい発見があるかもしれない。

それに・・・・。

祐一(なにか昔のことを思い出すかもしれない・・・・・・)

 

祐一「結局、学校まで辿り着いてしまった。」

特に目新しい発見も無く気がつくとすでに校門の前だった。

祐一(・・・・引き返すか)

陽もずいぶんと傾いていた。

鮮やかな空が、見なれた校舎を別の色彩に変えている。

祐一「・・・・・・・」

今日が祭日でなかったら、きっとまだ部活の生徒で溢れている場所。

今日が平日だったら・・・・・。

どっかあああああんっ!

祐一「・・・・・・・」

平日だったら、きっと・・・・・。

ちゅどおおおんっ!

祐一「・・・・・さすがに、それはないだろ」

っていうか、この音なんだっ!?

言葉では否定しても、どこか否定しきれない部分があった。

もしかすると、今日も来ていたのだろうか・・・・。

祐一「・・・・・・・・」

この場所で突っ立ってても何も確認できない。

祐一「・・・・どうせ、暇だからな」

自分に言い訳するように呟いて、俺はゆっくりとその場所へ向かった。

 

ちゅどおおおおおおんっ!

真っ白な風景が、赤く染まっていた。

祐一「・・・いいこと教えてやろうか?」

栞「はい」

中心に佇む少女が、小さく頷く。

祐一「今日は成人の日で祭日だ」

栞「知ってます」

表情は、良く分からない。

祐一「何やってんだ、こんなところで」

栞「爆弾作りです」

祐一「そういうのは迷惑だから、自衛隊の駐屯地とかでやれ」

栞「でも、地雷とか埋めるのに適しているんですよ」

祐一「埋めるなっ!」

栞「それに、この下って結構不発弾が埋まってるんですよ

祐一「何いいいいいいっ!?

栞「たとえばですね・・・・・・」

そう言うと栞は、近くの地面を踏んで見た。

ちゅどおおおおおおおんっ!

栞「こんな風に結構不発弾って埋まってるもんなんですよ〜・・・・・・・・・」

そう言いながら栞は消えていった。

っていうか、死ぬだろっ!いや、死ぬって!

祐一「・・・・・・帰るか」

多分死なないだろう、と予想した俺は帰ろうとした。

かちっ!

どっかああああああああああああああんっ!

気づくと、空中に飛んでいた。

っていうか、吹っ飛んだ時点ですでに死んでねえかっ!?俺!

結局栞が来ていた理由は分からずじまいだった。っていうか、生きてるか?

栞編 1月15日 完

あとがき:眠いっ!12時にこれ書いてれば眠くもなります。最近機動警察パト○イバーがお気に入りです。