祐一(出かけるか・・・・・・)
これといって目的があるわけではないが、家でつまらないテレビを見ているよりはマシだと思った。
合いかぎで玄関を閉めて、そのままポッケに突っ込む。
少し考えて、学校の方に向かって歩いていくことにした。
学校には何の用も無いけれど、もしかすると新しい発見があるかもしれない。
それに・・・・。
祐一(なにか昔のことを思い出すかもしれない・・・・・・)
祐一「結局、学校まで辿り着いてしまった。」
特に目新しい発見も無く気がつくとすでに校門の前だった。
祐一(・・・・引き返すか)
陽もずいぶんと傾いていた。
鮮やかな空が、見なれた校舎を別の色彩に変えている。
祐一「・・・・・・・」
今日が祭日でなかったら、きっとまだ部活の生徒で溢れている場所。
今日が平日だったら・・・・・。
どっかあああああんっ!
祐一「・・・・・・・」
平日だったら、きっと・・・・・。
ちゅどおおおんっ!
祐一「・・・・・さすがに、それはないだろ」
っていうか、この音なんだっ!?
言葉では否定しても、どこか否定しきれない部分があった。
もしかすると、今日も来ていたのだろうか・・・・。
祐一「・・・・・・・・」
この場所で突っ立ってても何も確認できない。
祐一「・・・・どうせ、暇だからな」
自分に言い訳するように呟いて、俺はゆっくりとその場所へ向かった。
ちゅどおおおおおおんっ!
真っ白な風景が、赤く染まっていた。
祐一「・・・いいこと教えてやろうか?」
栞「はい」
中心に佇む少女が、小さく頷く。
祐一「今日は成人の日で祭日だ」
栞「知ってます」
表情は、良く分からない。
祐一「何やってんだ、こんなところで」
栞「爆弾作りです」
祐一「そういうのは迷惑だから、自衛隊の駐屯地とかでやれ」
栞「でも、地雷とか埋めるのに適しているんですよ」
祐一「埋めるなっ!」
栞「それに、この下って結構不発弾が埋まってるんですよ」
祐一「何いいいいいいっ!?」
栞「たとえばですね・・・・・・」
そう言うと栞は、近くの地面を踏んで見た。
ちゅどおおおおおおおんっ!
栞「こんな風に結構不発弾って埋まってるもんなんですよ〜・・・・・・・・・」
そう言いながら栞は消えていった。
っていうか、死ぬだろっ!いや、死ぬって!
祐一「・・・・・・帰るか」
多分死なないだろう、と予想した俺は帰ろうとした。
かちっ!
どっかああああああああああああああんっ!
気づくと、空中に飛んでいた。
っていうか、吹っ飛んだ時点ですでに死んでねえかっ!?俺!
結局栞が来ていた理由は分からずじまいだった。っていうか、生きてるか?
栞編 1月15日 完
あとがき:眠いっ!12時にこれ書いてれば眠くもなります。最近機動警察パト○イバーがお気に入りです。