名雪「祐一、お昼はまた中庭で食べるの?」
祐一「そうだな・・・・・」
いつの間にか、この不思議な習慣が、すっかり板についてきた。
祐一「よお」
栞「おはようございます、祐一さん」
祐一「おはようございます・・・って時間でもないと思うけど」
冬場は一部例外を除いて誰も近づかない雪の中庭(不発弾がたくさん埋まってるから)
俺達のことを「命知らず(Reckless Abandon)」と言うのだろう。
栞「実は、さっき起きたところなんです」
北風の吹き抜ける校舎で、その例外二人が雪の上で向かい合っていた。
栞「ちょっとだけ走ってきました」
にこっと微笑みながらストールの裾を合わせる。
栞「・・・100メートル9秒で」
祐一「元気そうだな・・・って、違う!速過ぎっ!」
栞「元気だけが、取り柄ですから」
祐一「いや、この場合、元気とかそう言う問題じゃないって・・・・・・・・・」
祐一「何度も言ってるけど、あんまり無理はするなよ」
栞「何度も言ってますけど、私は大丈夫・・・ゴホゲフッ!(吐血)」
と、吐血――――っ!?っつーか、全然大丈夫じゃないじゃんっ!
というか、さっきと全然違う状態になってる!
栞「わ・・・・飛ばされそうですー」
右手でストールを押さえて、左手でスカートの裾を持っている。
祐一「今なら無防備だから攻撃すれば倒せるかもしれないな」
栞「わっ、何ですか攻撃って!」
祐一「試しに雪玉でもぶつけてみるか」
栞「わーっ、そんなコトしたら・・・」
栞「祐一さん・・・・あなたを殺します」←痕ネタ
な、何っ!?栞シナリオで初めてオレ生命の危機!?
祐一「・・・俺は別に構わないけど」
って、構わないのかぁ!オレ!
・・・・その後の話は読者の方々におまかせします。
1月18日 完
あとがき:ふー。やる気無いですわホント。今度から夏休みなんで気持ちを切り替えて頑張ります。