栞編 1月18日

名雪「祐一、お昼はまた中庭で食べるの?」

祐一「そうだな・・・・・」

いつの間にか、この不思議な習慣が、すっかり板についてきた。

 

祐一「よお」

栞「おはようございます、祐一さん」

祐一「おはようございます・・・って時間でもないと思うけど」

冬場は一部例外を除いて誰も近づかない雪の中庭(不発弾がたくさん埋まってるから)

俺達のことを「命知らず(Reckless Abandon)」と言うのだろう。

栞「実は、さっき起きたところなんです」

北風の吹き抜ける校舎で、その例外二人が雪の上で向かい合っていた。

栞「ちょっとだけ走ってきました」

にこっと微笑みながらストールの裾を合わせる。

栞「・・・100メートル9秒で

祐一「元気そうだな・・・って、違う!速過ぎっ!」

栞「元気だけが、取り柄ですから」

祐一「いや、この場合、元気とかそう言う問題じゃないって・・・・・・・・・」

 

祐一「何度も言ってるけど、あんまり無理はするなよ」

栞「何度も言ってますけど、私は大丈夫・・・ゴホゲフッ!(吐血)

と、吐血――――っ!?っつーか、全然大丈夫じゃないじゃんっ!

というか、さっきと全然違う状態になってる!

 

栞「わ・・・・飛ばされそうですー」

右手でストールを押さえて、左手でスカートの裾を持っている。

祐一「今なら無防備だから攻撃すれば倒せるかもしれないな」

栞「わっ、何ですか攻撃って!」

祐一「試しに雪玉でもぶつけてみるか」

栞「わーっ、そんなコトしたら・・・」

栞「祐一さん・・・・あなたを殺します」←痕ネタ

な、何っ!?栞シナリオで初めてオレ生命の危機!?

祐一「・・・俺は別に構わないけど

って、構わないのかぁ!オレ!

・・・・その後の話は読者の方々におまかせします。

1月18日 完

あとがき:ふー。やる気無いですわホント。今度から夏休みなんで気持ちを切り替えて頑張ります。