昼休みの到来を知らせるチャイム。
名雪「祐一」
待ち構えていたように、隣の席から声がかかる。
名雪「今日のお昼はどうするの?」
祐一「うーん・・・・・」
今日は栞との約束がある。
もっとも、弁当を作ってくれるというだけで、どこで待ち合わせかは聞いてなかった。
祐一「とりあえず学食に行くけど・・・・・」
たぶん、栞もそこに来るだろ。
名雪「気をつけて行って来てね」
ただ学食に行くのに気をつけても無いと思うが・・・・・
名雪「・・・・・・食べられないように(ぼそっ)」
祐一「・・・・今、なんて言った」
名雪「なんでもないよー」
今確かに、「食べられないように」って言ったぞこいつ・・・一体何にだ。
名雪に軽く手を振って、廊下のほうに歩いていこうとしたそのとき・・・
声「あの〜、すみません〜っ」
まだ喧騒に包まれる前の教室に、妙に緊張した声が響く。
教室にいた生徒が、いっせいに声のする方を向く。
クラス全員の視線を浴びながら、教室の扉を半開きにして、1年生の制服を着た女の子が首を出していた。
両手でドアにしがみつくようにして、恥ずかしそうに声を絞り出す。
声「あ……アルテマ…」
どごーんっ!
教室が半壊した。
祐一「俺の苗字忘れたからって適当に呪文唱えてごまかすなぁっ!」
分かりづらいネタだし・・・・・・
学食の小さな椅子に座り、そして調味料ののったテーブルにやけに巨大な弁当箱が二つ並ぶ。
祐一「一つが俺の分だな」
栞「両方とも私の分です」
祐一「・・・・・・・は?」
栞「両方とも、私が食べます」
祐一「・・・食えるのか、こんなに」
っつーか、俺の分は!?
1月26日 完
あとがき:ぐわぁ〜!もともとイベントの少ない日だからなぁ……ネタが少ない……。巷ではオリンピックだし…(関係無い)