栞編 1月26日

昼休みの到来を知らせるチャイム。

名雪「祐一」

待ち構えていたように、隣の席から声がかかる。

名雪「今日のお昼はどうするの?」

祐一「うーん・・・・・」

今日は栞との約束がある。

もっとも、弁当を作ってくれるというだけで、どこで待ち合わせかは聞いてなかった。

祐一「とりあえず学食に行くけど・・・・・」

たぶん、栞もそこに来るだろ。

名雪「気をつけて行って来てね」

ただ学食に行くのに気をつけても無いと思うが・・・・・

名雪「・・・・・・食べられないように(ぼそっ)」

祐一「・・・・今、なんて言った」

名雪「なんでもないよー」

今確かに、「食べられないように」って言ったぞこいつ・・・一体何にだ。

 

名雪に軽く手を振って、廊下のほうに歩いていこうとしたそのとき・・・

声「あの〜、すみません〜っ」

まだ喧騒に包まれる前の教室に、妙に緊張した声が響く。

教室にいた生徒が、いっせいに声のする方を向く。

クラス全員の視線を浴びながら、教室の扉を半開きにして、1年生の制服を着た女の子が首を出していた。

両手でドアにしがみつくようにして、恥ずかしそうに声を絞り出す。

声「あ……アルテマ…

どごーんっ!

教室が半壊した。

祐一「俺の苗字忘れたからって適当に呪文唱えてごまかすなぁっ!」

分かりづらいネタだし・・・・・・

 

学食の小さな椅子に座り、そして調味料ののったテーブルにやけに巨大な弁当箱が二つ並ぶ。

祐一「一つが俺の分だな」

栞「両方とも私の分です

祐一「・・・・・・・は?」

栞「両方とも、私が食べます」

祐一「・・・食えるのか、こんなに」

っつーか、俺の分は!?

 

1月26日 完

あとがき:ぐわぁ〜!もともとイベントの少ない日だからなぁ……ネタが少ない……。巷ではオリンピックだし…(関係無い)