栞編 1月27日

名雪「祐一、生贄生贄師どっちが好き?」

そう言って名雪が俺の前に立ちふさがる。

祐一「・・・どっちも嫌い」

名雪「嫌いでも、儀式当番なんだからちゃんとしないと」

祐一「・・・何だその儀式ってのは」

名雪「AIRが出てもKanonの人気が落ちないようにする儀式だよ

待てぇっ!そんな儀式するとかえって逆効果だろっ!

だいたい、裏Kanonは儀式が多すぎるぞ・・・

 

学校を出てから商店街までの十数分。

風にさらされた雲が流れるように、空の色が変わっていた。

赤く染まる商店街。

赤い道。

赤い人。

赤い影。

赤い雪。

赤い返り血。

祐一(・・・って待てっ!なんで返り血なんだっ!)

気づくと、俺の体も返り血を浴びていた。

祐一(なんでやっ!)

栞「わぁ〜、綺麗ですね〜」

無邪気に喜ぶ栞の体も返り血で赤く染まっている。

祐一「嘘っ!?」

栞「わたし、こんな返り血初めて見ました」

当たり前だっ!

祐一「返り血なんてそう珍しいもんじゃないだろ」

って、俺も何言ってるんだっ!?

 

栞の誕生日プレゼントを買うために、それとなく栞に聞いてみることにする。

祐一「なぁ、栞」

栞「はい、なんですか?」

祐一「仮に、宝くじで一億円当たったらどうする?」

栞「DC版Kanon買い占めます」

祐一「買い占めるなっ!」

買い占めてどうすんだよ・・・・・

 

声「栞ちゃんっ」

栞「きゃうっ」

突然、隣を歩いてたはずの栞の姿が、小さな悲鳴と共に消える。

あゆ「うぐぅ・・・びっくりしたよ」

栞「えぅ〜・・・私もびっくりしました・・・・」

地面を見ると、あゆが栞に四の字固めを決めていた

祐一「決めるなっ!」

 

1月27日 完

あとがき:栞編が一番早く終わりそうなんですねぇ・・・・はにゃ〜。