一面、白い世界…
………
雪…
そう、雪だ。
今なお、それは降り続け、僕の体を白く覆っていく。
ああ…
僕はこんなところで何をしているのだろう…。
いつからこんなところに、ひとりぼっちで居るのだろう…。
………。
雪に埋もれた…僕の手。
それが、何かを掴んでいた。
引き上げる。
・・・・・・白い紐だった。
・・・・・・紐ォ!?
手・・・手は?女の子の手は何処ッ!?
・・・・・・とりあえず、紐を引っ張ってみる。
ずるずるずるずるずるずるずるずるずる。
あ、何か出てきた。
・・・・・・『はずれ』

はずれだあぁぁぁぁ!!


その後、ようやく『あたり』の紐に絡まっていた彼女の手を発掘したのだった。

ああ、そうだった…。
僕はひとりきりじゃなかった。
彼女の顔を覆う雪を払う。
穏やかに眠る横顔が、現れた。
「えいえんはあるよっ」

・・・・・・あ、すいません、違うゲームなんでやめてもらえます?そういうの。
「でも、えいえんはうぐぅだよ」
いや、もう謎だらけですから。4年ぶりで何やったらいいのか分からないからって、ヘンな方向に壊れないでください。
「うぐぅ、いいもん。この旧日本軍基地に埋まっていた不発弾を投げつけちゃうもん!!えいっ


ガガ――――――ンッ!!ドォォンッ!!

お、お約束だァ―――――ッ!!


そう…
この子とふたりで…ずっと居たのだ。
この世界で。
この、誰もいない、もの悲しい世界で。
そして……その世界が、爆弾によって無に返されようとしている………
あぁ・・・やっぱり、こんな始まり方なんだ・・・。

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ひとこと:
リハビリも兼ねて書いてみました。つーか、これリハビリになってんのかな・・・
感想は随時募集中です。
『数行だけ変えてSS呼ばわりしてんじゃねぇぞ』とかいう意見も大歓迎です。ばしばし意見くださいませー。
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