裏CLANNAD 4月22日 

…朝。
夕べも寝るのが遅かったから、寝起きは最悪だ。
意志に反して目が開かない。
しばらく上体だけ起こしてぼーっとしている。
 朋也(俺がいないと、あいつ…どうしていいかわからないだろうからな…)
朦朧とした意識のまま、布団から抜け出した。
 古河「おはようございます」
 朋也「ああ、おはよ…」
 古河「眠そうです」
 朋也「ああ、むちゃくちゃ眠い」
 古河「岡崎さん、授業中、寝てしまいそうです」
 朋也「ああ、寝るね、間違いなく…」
 古河「わたしも、眠いです」
 朋也「おまえも?」
 古河「はい、夕べ、いろいろ考えていて、あまり眠れなかったんです」
 朋也「何を考えてたんだよ」

 古河「今度のターゲットの後始末方法です

………怖ッ!!

 朋也「へぇ…」
 古河「コンクリート詰めとか、どうですか

どうですか、と言われても困るっす。


昼休み。  古河「やっぱり剥がされてしまいました」
 朋也「無視しろ。貼り直せばいい」
 古河「もう、貼らないでおきたいです」
 朋也「どうして」
 古河「なんだか、可哀想です」
 朋也「誰が」
 古河「ガチャピソです」
 朋也「………」
その言葉を聞いて、目が点になる。
 朋也「…はい?」
 古河「剥がされては貼っての繰り返しでは、まるでガチャピソ達が道具みたいです」
 朋也(いや、道具なんだけど…)
そんな道理も通用しないのだろう、こいつには。
 古河「だから、もうやめにしましょう」
 朋也「なら、どうするんだよ。説明会は来週だろ?」
 朋也「貼ってあったものがなくなっていたら、来ようとしていた奴らが不審に思うぞ」
 朋也「延期したのか、あるいは、中止になったのか、ってさ」
 古河「そうですね…」
 朋也「どうするんだよ、部長」
 古河「えっと、その…」
 古河「………」
 古河「やっぱり、ビラを貼り続けるしかないんでしょうか」
 古河「それがイタチごっこでも」
 朋也「だと思うけどな、俺は」
 朋也「それで人の目に触れる機会が増やせるなら、それでいいと思う」
 古河「…わかりました」
 朋也「じゃあ、ビラのマスター、貸してくれ。コピーしてくるから」
 古河「え?」
 朋也「どうした」
 古河「岡崎さん、持ってないんですか」
 朋也「昨日、最後に渡しただろ。マスターだから、持っておけって」
 古河「あ…あれって、マスターだったんですか?」
 朋也「そうだよ。どこにやった」
 古河「燃やしてしまいました
 朋也「はい?」
 古河「えっと、供養のために燃やすのがいいって聞いたものですから
ガチャピソ達もきっと成仏していることだろう。


 春原「なるほどね…」
 春原「そんなの簡単じゃん」
 古河「え、何かいい方法がありますか」
 春原「うん、生徒会長だかなんだか知らないけどさ…」
 春原「そいつをシメる」
 古河「しめる、と言いますと?」
 春原「うーん、ぎゃふん、と言わせるってことかな」
 古河「え…どうやってですか」
 春原「校舎裏に呼び出してさ、こう複数で囲んで…」
春原が足を前後に動かす。
 古河「そんなことしたら、ダメですっ」
慌てて、そのジェスチャーをやめさせる。
…見ろ、この価値観の違いを。
 春原「えぇ? ダメなの?」

 古河「やるなら証拠隠滅まで完璧にやるべきです

流石、前回完璧なまでの証拠隠滅っぷりを発揮した人は言うことが違います。


 春原「うーん…ま、後はふたりに任せるけどさ」
 春原「僕も一緒にいるよ。何かあった時は力になるからさ」
 朋也「暴力振るうことしか能がないくせに、帰れ」
 古河「岡崎さん、それはお友達に失礼です」
 春原「そうだ、失礼だぞ」
 朋也(くそぅ…)
想像していた、最悪の結果だ。
厄介な奴が仲間に加わってしまった。
 朋也(ああ、RPGのように、選択の余地があれば…)
『春原陽平』が仲間に加わりたいと申し出てきた!
どうしますか?
■てごめにする
■てごめにする
■てごめにする


なんでこれしか選択肢が無いんだ………_| ̄|○


裏CLANNAD 4月22日 終
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ひとこと:
どうもネタが出てこなかったので少ないですごめんなさい。
やっぱりモチベーションって大事です。
寝起きで作業に取り掛かるとロクなネタ出てこないですねー。(寝起きでやるな)
次の更新は多分土日になると思います。気力を溜めて頑張りますよー。
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