裏CLANNAD 4月26日 

 渚「お、おはようございます」
 朋也「ああ、おはよ」
 渚「………」
朝の挨拶をした後、渚は顔を伏せてしまった。
 朋也「どうかしたか?」
 渚「いえ、なんでもないです」
 渚「ちょっと恥ずかしかっただけです」
 朋也「恥ずかしい? 今更だな」
 渚「はい…」
 渚「朋也くんは、わたしを支えてくれる人でした」
 朋也「俺だっておまえに支えられてたぞ」
 渚「あ、そうなんですか?」
 朋也「そうだ」
 渚「でも、きっと、わたしのほうが何倍も支えてもらってます」
 朋也「そうか…?」
 渚「はい。朋也くん、口は悪いですけど、とても優しくて…」
 渚「すごくいい人だなって…」
 渚「メカに変形するし…

しねぇよっ!!

 渚「こんな人の、彼女になる人ってどんな人かなって…」
 渚「そう思ってました」
 朋也「………」
 渚「そうやって、振り返りながら…」
 渚「ああ…その彼女って、わたしなんだって…」
 渚「そう思ったときに、朋也くんがやってきました」
 渚「そうしたら、朋也くんの顔、見れないぐらいに照れてしまいました…」
 朋也「そ…」
なにかよくわからなかったけど…俺なんかの顔で照れられるなんて思ってもみなかった。
 渚「あのっ」
 朋也「あん?」

 渚「今日も、わたし、朋也くんのスナイパーですから

自信を持って言った。

彼女じゃないんか………


俺は目の前の鞄をひっ掴むと…
だっ!
ダッシュで教室を飛び出した。
廊下に出ると、全力疾走で駆け、そしてB組のプレートの下に滑り込む。
 朋也(渚っ…)
開かれたドアの向こうにその姿を探す。
窓際の前の席、昨日と同じように渚は椅子に座っていて、教科書を鞄の中に詰めていた。
俺の気配に気づいてか、こっちを向いた。
そして、照れたようにえへへと笑う。
 朋也(だから、えへへじゃないっ)
急がないと春原に捕まってしまう。
俺は必死に手招きして、急かした。
 渚「どうしましたかっ」
 朋也「帰る準備はできてるかっ」
 渚「え? できてますけど」
鞄を胸の前まで持ち上げてみせる。
 朋也「よし、帰るぞっ」
 渚「え、あ…はいっ」
 渚「朋也くん」
 朋也「あん?」
 渚「バスケの練習あったんじゃないんですかっ」
 朋也「いや…」
俺は嘘をつくことにする。でないと、せっかくの週末をふたりきりで過ごせなくなる。
 朋也「練習はない」
 渚「え? 春原さん、やる気いっぱいでした」
 朋也「いや、それは違ったんだ…」
 朋也「バスケの練習は…俺と一緒にいる口実だったんだよ…」
 渚「口実、ですか?」
 朋也「ああ…よく聞けよ…」
 朋也「あいつサイボーグになっちまったんだ…」
あれ?ホモじゃなかったっけ。
 渚「え…? なんですか?」
 朋也「サイボーグ。おまえ、知らねぇの?」
 渚「はい」
 朋也「全身がメカっぽくて体についてるLEDが光ったりするんだよ
 渚「朋也くん、それいくらなんでも発想が古すぎます

サイボーグ知らないやつにダメ出しされた………

今の生徒も帰ったことだし、俺たちも帰ることにしよう。
 朋也「帰るか…」
俺は踵を返す。その先。
 春原「なに食うかなぁ」
 朋也「ぐあ…」
春原がいた。
こいつも、今日は、この定食屋なのか…。
 春原「あれ…」
ぎーがっしょん。ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり。
 春原「これはこれは、岡崎くん」
ぎーがっしょん。ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり。
 春原「今から昼?」
ぎーがっしょん。ぎゅりぎゅりぎゅりぎゅり。

ホントにサイボーグになってるっ!?


裏CLANNAD 4月26日 終
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ひとこと:
再開した割にあんまり面白く無い上に短かったりしてごめんなさい。
半笑いで見ていただけるとありがたいですー。 裏CLANNAD-TOPへ SS一覧へ トップへ