裏CLANNAD 4月27日 
翌日。
俺は約束通り、古河パンを訪れていた。
 朋也「ちぃーす」
店内には、渚がひとりでいた。
 渚「朋也くん、いらっしゃいませ」
そこには、渚が大統領みたいな格好をしていた。
いや、どんな格好なんだ。と。
 朋也「はは…まるでおまえ、大統領みたいだな」
 朋也「それはそれで、新鮮でいいけどな」
 渚「あの、まるで、ではなくてですね…」
 朋也「お、これ、うまそう。おまえが大統領だったら、間違いなく買うな」
…なぁ、テキストの一部分だけ変えて喋るのやめないか?ヘンさが丸出しだぞ。
 渚「あの、朋也くんっ」
 朋也「あん?」
 渚「怒らないで、聞いてくれますか…」
 朋也「なんかあったのか」
 渚「はい…あのですね…」

 渚「わたし、今日、大統領になってしまいました」

 朋也「はい?

いや、大統領ってどこの?
つか、それ以前になれるの?
 朋也「って、ことは…」

 渚「はい、核ミサイルのボタンを押さないといけません…」

 朋也「マジ…?」

いや、どうして核ミサイルなのですか渚さん。

 渚「イラクにも攻め込まないといけないです…

1日大統領でそこまでするのっ!?


カラン、と呼び鈴。
振り向くと、買い物袋を下げた主婦がドアを開いていた。
 渚「いらっしゃいませっ」
 朋也「いらっしゃいませ」
渚と同じように俺は客を出迎えた。
 客「こんにちは。今日は、お若い店員さんですね」
 渚「はい、お手伝いです」
 客「えらいわね」
 渚「もう、高校生ですから、ぜんぜんえらくないです」
 客「ううん、なかなか出来ないことよ。ウチの子なんてね…」
 渚「ありがとうございました」
 客「また、来るわね」
 渚「はい、よろしくお願いします」
ようやくひとりめの客が店を後にした。
 朋也「おまえ、すごいな」
 渚「何がでしょうか?」
 朋也「レジ打ってたじゃん」
 渚「簡単です。値段さえわかっていれば、誰でも打てます」
 朋也「お釣りとか、慣れてないとああもスムーズに取れないと思うけど」
 渚「ああ、小銭は慣れかもしれないです」
 渚「最初は指で摘んでしまいます」

 渚「慣れれば、こう、片手で握りつぶせるようになります

ぎゅむぅっ!!

嫌な音がしたかと思うと、500円硬貨が変な形に歪んでいた

…こいつの握力、何キロ?


裏CLANNAD 4月27日 終
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ひとこと:
久しぶりに書き上げてみましたー。
復活しかけて挫折、ってパターンばっかりなんですけど、生暖かい目で見てくださいませー。
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